障がい者の就業の難しさ FLOWの現地調査により、台湾では100万人の障がい者人口のうち、80万人は就業する意思を持っており、その中でも外出が困難なことが原因で就労活動ができない障がい者は14万人もいることがわかりました。 課題1 カバーされていない障がい者達 政府とNPO組織は大量な資源を障がい者雇用の促進に投入しているものの、カバーされていない障がい者が未だ多く存在しています。彼らは就業の意思があっても、仕事がなかなか見つからず、たとえ仕事が見つかったとしても、安定した環境で長く続けることは難しいです。 課題2 限られた労働市場 今までの障がい者雇用における多くの仕事は肉体労働でした。しかし障がい者以外にも、様々な社会的弱者のほとんどが肉体労働力です。その結果、社会的弱者の間に競合が頻発する現状になっております。 課題3 ビジネスモデルの創設が困難 障がい者に適合し、かつ付加価値の高い仕事の創設は簡単ではありません。それ故、障がい者へ「仕事があればいい」という苦境をもたらし、キャリアアップなど考えられない現状に追い込んでいます。 クラウドテクノロジー業界の人材不足 X 障がい者就業のニーズ クラウドテクノロジーの発展につれ、我々は障がい者の就業が困難である現状を打破できるチャンスが訪れたと考えております。ビジネスモデルの革新により、付加価値の高いテクノロジー業界で障がい者に適した新しい職種を確立させ、同時に取引先の企業に事業価値をもたらすことに成功しました。2013年、FLOW台湾本社の「BIM統合サービス部門」の創設につれ、外出可能な障がい者に対し研修を実施し、BIMエンジニアに育成するための取り組みを開始しました。また、2018年に「AIデータサービス部門」を設立し、障がい者のリモートワークを推進していき、その結果、外出が困難な障がい者でも研修の受講が可能となり、プロのAIデータアノテーターとして活躍できるようになりました。 ビジネス競争力と社会貢献を両立できるビジネスモデル FLOWは世界中で唯一、障がい者をAIデータサービス・BIM統合サービスにて適合人材として活躍させる会社です。「イノベーション」と「テクノロジー」の力を基に、「Business」と「Social」の二大方向において四大システムを創立し、障がい者が順調に職場に溶け込むよう取り組んでいます。 ワークフローのデザイン 仕事を標準化とモジュール化にし、障がい者の能力や適性により仕事を振り分けています。フィードバックシステムを確立することによりワークフローの最適化を継続し、全体の生産性・競争力を向上させます。 テクノロジーツールの開発 独自のAIデータプラットフォームを開発し、UX/UIのデザインを障がい者でも扱いやすいように開発しました。オープンソースツールの使用だけでなく、自社でスマートアノテーションツールも開発し、障がい者のパフォーマンスと作業スピードを高めていきます。 サポートシステムの構築 ソーシャルワーカー、心理学職や物理治療のプロを揃えることによって、障がい者雇用のサポートシステムを構築しました。障がい者の働く能力を伸ばし、福祉用具の選択アドバイスなどもしています。安定した職場環境を障がい者に提供することは、最高のパフォーマンスを発揮し、高品質なサービスの提供に繋がります。 人材育成の取り組み ワークフローの標準化、育成プロセス、人事評価システムの発展に力を注いでいます。また、障がい者のためのBIM職業訓練を定期的に実施しています。在宅で仕事をしている障がい者向けのオンライン学習プラットフォームを通じ、入社前から研修終了までいつでも自由に受講ができるオンライン環境を提供しています。その結果、市場の変化に適応させ、長期的に障がい者のスキルを伸ばすことが実現できます。